ジャンキー



2008年05月30日(Fri)
ジャンキー
ウィリアム・バロウズの『ジャンキー』を読みました。


『ジャンキー』ウィリアム・バロウズ



以前に『麻薬書簡』を読んであまりに文章がラリって

たのでこの『ジャンキー』になかなか手が出せなかったのです。

以前の『麻薬書簡』感想はこちら→ヤーヘを求めて

『ジャンキー』はバロウズの処女作で、「麻薬ばっかり

やってないで、小説でも書きなさい」と言われたことに

よって書かれた作品。

いわば、バロウズの15年間のジャンキー生活を自伝的に

綴ったもので、非常に読みやすかった。

代表作『裸のランチ』もかなり難解な小説という評判だけど、

これは文章のタッチといい、ストーリー展開といい普通です。

『裸のランチ』は映画は見たけど本はいまだ未読です。


内容は、自らのジャンキーな生活を赤裸々に綴っただけ。

名前が覚えられないくらい人物が出てくるんだけど、全て

ジャンキーなのです。

「麻薬を何故始めたのか?」って聞かれるけど、

「麻薬を始めることに理由はない!」と言い切るバロウズ

が印象的。

何度も麻薬をやめようと入院するが、数ヶ月もしないうちに

また麻薬に手を出してしまうバロウズ。

同性愛と麻薬に溺れた堕落した生活が生々しく描かれている。

どんな麻薬撲滅キャンペーンよりも、この本を読むことで

麻薬への嫌悪感は高まるはずだ。

是非とも文部科学省の指定図書にして頂きたい。


この小説の時代背景である1940〜50年頃のアメリカの

麻薬を取り巻く環境がかなり興味深い。

当時の日本は戦争のため一丸となっているのに、アメリカでは

麻薬でラリって楽しく生活している人たちが多かったみたい。

なんだかな〜て感じ。

ウィリアム・バロウズ


この人のおじいさんは、ウィリアム・シュワード・バロウズという人。

電子計算機の開発を初めて行った人で、後のバロース加算機社。

このバロース加算機社は、後にユニシスとしてこの世で最初の

コンピュータを作る会社に受け継がれる。

そして1990年、私の就職した会社は米国ユニシスの関連会社、

日本ユニシス株式会社だったのだ。

こんなところでバロウズとつながっていたとは・・・。

ウィリアム・バロウズ


元VELVET UNDERGROUNDのLOU REEDも

この『ジャンキー』が大好きらしい。

そして、NIRVANAのKURT COBAINも

ウィリアム・バロウズには多大な影響を受けている。

すべてのロッカー必読です。

VELVET UNDERGROUND "Heroin"



この曲はタイトルからしてバロウズの影響があるはず。




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